ひとり二人暮らし
腹の虫が鳴る。
そろそろ夕ご飯か・・・。
包丁がまな板を打つ音。
心地いい水音。
油のはねる音。
最近だんだんとお母さんの作る料理のにおいに似てきた。
ひと段落終えて、気づく。
あれ、おなかすいてない・・・。
おなかすいたと思い、調理を開始すると、おなかがすくなる現象。
これはよくあることなのだろうか、。
時計を見ると19時前。
ひと歩きして散歩がてら、郵便ポストに出さなくてはいけないものを持っていこう。
玄関を出ると、昼間の焼け付くような太陽は山に隠れ、薄く伸びた雲を山の向こうから照らしている。
とてもいい気持ちだ。
用事を済ませ、家路につく。
玄関を開けると、夕飯のいいにおいがする。
ただいまー。あ~、いい匂い!
--おかえり~。
家に帰ると、夕飯のいい匂いが鼻を満たし、今日の夕飯はなにか当てる。
今日のご飯、においからして辛そうだから、、、、キムチ?
--そう。キムチを使った何でしょう?
キムチチャーハンかなあ・・・
--残念。キムチスープでした~
そんな茶番をしながら、椅子に着き、一人分の声がわずかに壁を跳ね返ってくる感覚に耳を澄ませる。
一人暮らしの新たな楽しみ方が見えてきた。
時間がないとできないけれど、寂しいという感覚より、なんだかおもしろい。
そんな感覚である。
ひとり二人暮らし
妄想だと言われると、そうじゃないとは言い返せないが・・・。
ふと、散歩で滲んだ汗を感じ、我に返ると、
少し冷めたスープを温めなおした
。
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